イベント開催報告(詳細)

イベント名テクノアリーナ もったいない工学グループ ・フォーラム
「吹田市をゼロカーボンに 阪大ならできる??」
企画部署テクノアリーナ インキュベーション部門(連携融合型)
もったいない工学 グループ
開催日時2022年2月2日(水)13:30 – 17:00
開催方式ハイブリッド形式(対面形式及びオンライン形式)
開催場所大阪大学 吹田キャンパス センテラスサロン
参加人数約88名(内 オンライン参加 約62名)

池教授主催による「もったいない工学」グループのグループ・フォーラムが開催された。本フォーラムは「もったいない工学」グループに所属している研究者と大阪大学の吹田キャンパスある自治体である吹田市とのコラボレーションによって開催された初のフォーラムである。近年、大変、注目され地球的な目標となっている「ゼロカーボン」について、工学的知見からのゼロエミッションに向けた研究紹介と、自治体の視点による現状確認とゼロエミッション実現のための仕組みについて活発な議論が行われた。

馬場口研究科長の挨拶に引き続き、吹田市の後藤市長にオンラインにてご挨拶をいただいた。その後、各研究について講演と質疑応等が行われた。まず吹田市環境部環境政策室の楠本室長からはゼロカーボンシティを宣言した吹田市の現状と現在の取り組み、また将来構想についてご紹介いただいた。その後、大阪大学工学研究科の話題提供として、下田先生(環境エネルギー工学専攻)がスマートコミュニティと題して脱炭素に向けた街作りを紹介し、同じく環境エネルギー工学専攻の内田先生がシミュレーションを活用した人流予測による都市交通開発とEV(エレクトリックビーグル)によるエネルギー利用の効率化についての研究を紹介され、脱炭素を目指すためには都市や生活環境全体を視野に入れて俯瞰的に考える事が大切であるとお話された。また、大阪大学吹田地区全体の省エネルギーを管轄しているサスティナブルキャンパスオフィスの鈴木先生が大阪大学のエネルギー使用現状と省エネルギーへの取り組みについてご講演いただき、本学で推進している環境に配慮したエネルギー活用と現在のいくつかの問題点がよく理解出来た。最後にグループ長である池先生が大阪市の津守下水処理場の例をとり、処理場がエネルギー生産の場となり得るのかというテーマで研究成果のご発表をいただいた。

今回は、コロナ第六波のさなかでの開催であったが、皆様のご協力により、なんとか無事に開催することができた。対面参加者数は必要最小限とした一方、オンライン参加者60 名以上となり、また参加者の所属も大阪大学、企業、他大学、経産省等と様々なご所属の方々にご参加いただき、非常に重要で興味深いテーマのフォーラムであった事が伺える。また、工学研究科の先生と自治体がタッグを組んで開催した初のテクノアリーナ・フォーラムという事で、吹田市長にもご参加いただき大いに盛り上がった。今後の協働、融合研究等の展開が非常に楽しみである。

馬場口研究科長のご挨拶
後藤 吹田市長のご挨拶
池先生による趣旨説明
講演中の様子 1(オンライン画面)
講演中の様子 2 (対面会場)
講演中の様子 3 (対面会場)