学生チャレンジプロジェクト

2018(H30)年度 採択テーマ

●学生推進プロジェクト

全日本学生フォーミュラ大会総合優勝への挑戦(OFRAC)
ホームページ:http://ofrac.net/(外部リンク)
代表者:機械工学専攻 三橋 結衣
大阪大学フォーミュラレーシングクラブ(OFRAC)は、全日本学生フォーミュラ大会に出場し、総合優勝することを目標として活動している。本大会では、学生が主体となって小型レーシングカーの設計・製作・走行・評価のすべてを行い、ものづくりの総合力を競う。
今年度は優勝を果たすべく、昨年度の反省を活かし、軽量化を軸とした車両性能の向上、走行後点検の徹底によるトラブル防止、作成したレポートの徹底的なチェックを実施した。その結果、昨年度より車両セッティング、練習走行を十分に行い9月の大会に挑むことができた。大会は台風による悪天候だったが、その中でも車両性能を十分に発揮することができ、悲願であった8年ぶり2回目の総合優勝を果たすことができた。
現在は今年度大会での反省点を活かし、2019年度の大会で二連覇を目指して新しい車両の製作に日々邁進している。
NHK学生ロボコン優勝への挑戦(Robohan)
ホームページ:https://www.robohan.net/(外部リンク)
代表者:応用理工学科 川上 恭平
RobohanはNHK学生ロボコンで優勝することを目標に活動している。
NHK学生ロボコンとは、NHKが主催する全国の大学・高専が出場するロボットコンテストである。毎年競技課題が変わるため、課題に合わせて毎年新しい機体を製作している。今年度大会(6月10日開催)では、団体結成初となる本戦でのシード権獲得、5年連続本選出場、及び初の特別賞の受賞を果たした。
このほか、今年度は、㈱京都製作所が主催するキャチロボバトルコンテスト(9月9日開催)に2チームが出場し、うち1チームはエキシビションマッチにも参加した。また、5月と11月に行われた大学祭や、11月にEXPOCITYにて行われた大阪大学共創DAYでロボットの展示や操縦体験を行い、活動を多くの方に知って頂く事ができた。さらに、関西圏の大学を中心としたロボコン初心者のための新人戦「関西春ロボコン」では、優勝した。
2019年度大会については、すでに試作機の製作を続けている。2度のビデオ審査を通過して本戦に出場、決勝トーナメント出場、そして優勝を目指してメンバー一丸となって活動を続けていく。
無尾翼人力飛行機の研究・製作(空いけ阪大)
ホームページ:https://ykn-st.github.io/albatross/(外部リンク)
代表者:応用理工学科 岩倉 健太
「空いけ阪大」は、毎年夏に行われる「鳥人間コンテスト」(読売テレビ主催)に出場するため、人力飛行機の研究と製作を行うチームである。
当チームが製作する無尾翼人力飛行機は、一般的な飛行機についている「尾翼」を排除した形状の飛行機である。尾翼を無くすことによって飛行機の重量や抗力を削減でき、必要な推進力を減らすことが可能と考えられており、長距離飛行の可能性を秘めているが、機体の安定性が低いため、操縦が難しい。しかしながら、当チームは、2013年度の鳥人間コンテストでこれまでに前例がなかった無尾翼人力飛行機での安定飛行に初めて成功した。
今年度は大会出場を果たしたが台風の影響で大会が中止になり、フライトができなかった。
次年度は機体製作を効率化させるような操縦機構の研究や設計を行い、練習時間を確保して操縦技術を磨き、無尾翼人力飛行機の長距離飛行の実現、上位入賞を目指す。

●学生チャレンジプロジェクト

発展途上国の子供たちを笑顔にするものづくり映像授業の実践
代表者:ビジネスエンジニアリング専攻 田邊 貴裕
バングラディシュをはじめとする途上国では、教員数の不足による過度な暗記教育が問題となっている。
当チームは「映像を活用したものづくり教育」によって、その問題の解決を目指している。
本年度は先生一人で「ものづくり教育」を行えるよう、「映像を活用したものづくり教育」を製作し、実際にバングラディシュに赴き実証実験を行った。バングラディシュの小学校3 校で高学年を対象に行った授業では、1 クラスを5 人程度に分けた班を作り、各班にタブレットを渡して、パワーポイントや動画を使用した。また、子供たちに思考させるため、ヒントを与えたり、時間経過しないと次に進めないよう工夫した。
この実証実験により、授業の対象年齢はもう少し上の方がよい、授業時間が長いなど様々な知見を得た。この知見を踏まえてものづくり教育のコンテンツや対象学年の再選定をするため、現在グループディスカッションを行い、次年度以降の方針の決定を行っている。