特別キャリアパス制度(テニュアトラック制)
グローバル若手研究者フロンティア研究拠点
工学研究科は文部科学省「若手研究者の自立的研究環境整備促進プログラム」(2006~2010年度)の実施において、次の3つを重点項目にあげました。
(1) 国際的・社会的にグローバルに評価される優秀な教員の確保
(2) 研究教育に挑戦的で次代を担い、組織運営においてもリーダーとなる教員の育成
(3) 大学にとって重要分野の強化や育成につながる戦略的人事の達成
これらの実現に向けて「特別キャリアパス(テニュアトラック制)」を設け、その制度を運用するために設置した「グローバル若手研究者フロンティア研究拠点」において、工学研究科の核になる人材の採用と育成を支援し、その継続と定着化を進めています。
拠点運営委員長あいさつ
「新しい人事制度づくりを目指して」
グローバル若手研究者フロンティア研究拠点運営委員長
髙井 重昌
テニュアトラック・プログラムは、大学の人事制度(特に若い教員の人事)を抜本的に変えることを目的に立ち上げられました。すなわち、これまでのように、教授等の個人的な意向で決める人事から、大学に取って必要な人材を募集・採択し、自立した環境で、大学という教育・研究の場に適した教員を育成することが、プログラムの方向性であります。
このプログラムのコンセプトは、現在、フューチャーイノベーションセンター(令和2年4月設立)に設置されている「グローバル若手研究者フロンティア研究拠点」において継続されています。本プログラムのビジョン・ミッションのページに記してありますように、「特別キャリアパス」を設けることにより、工学研究科長直轄による若手研究者の人員配置を行うことで、工学研究科の将来の方向付けを若いエネルギーによって行うことが可能です。
ぜひ、多角的な視点を持ち、グローバルな活動を望む若い研究者の方々に応募していただき、新しいスタイルの大学人になって頂きたいと思います。
概要
● 若手研究者に対する特別キャリアパス(テニュアトラックコース)を設置し、毎年3~5名程度採用
● 工学研究科長直轄による戦略的人員配置によって、重要分野の強化や新分野の創立など、教育研究組織のスクラップアンドビルド
● 工学研究科のリーダー育成対象たる若手研究者を世界から公募
● 採用審査・評価は、半数の外部委員を含む若手育成委員会で厳格に実施。研究能力の判定は外国の専門家の意見も参照
● 講師または助教として任期5年で採用し、5年目に実施される審査に合格すれば大阪大学大学院工学研究科のテニュアポストへ移行
● 教育活動は専攻と協力
組織体制(若手研究者育成体制)
大阪大学大学院工学研究科に「グローバル若手研究者フロンティア研究拠点」を設置し、研究資金とスペースを提供して、自立した研究者として育成を図ります。
本プログラムによる若手研究者の拠点は工学研究科附属フューチャーイノベーションセンター内に設置し、研究科長直属で専攻から独立した体制とします。採用、審査及び育成方針の策定は、外部委員を半数含む若手育成委員会を設置して厳正に実施します。
若手研究者メンバー
テニュア審査合格者一覧
テニュア審査に合格し、大阪大学大学院工学研究科のテニュアポストへ移行した教員
採択年度 | 氏名(敬称略、五十音順) |
---|---|
2006 | 伊藤 剛仁、齊藤 結花、鳶巣 守 |
2007 | 貝戸 清之、杉本 宜昭、髙橋 幸生 |
2008 | 小野田 晃、清野 智史、津田 哲哉、平原 佳織 |
2009 | 中野 賢、間 久直 |
2010 | 佐伯 昭紀、武田 洋平 |
2012 | 加藤 泰彦、杉原 達哉、Lee Heun Tae、鷲野 公彰 |
2013 | 石原 尚、福島 エリ オデット、星本 陽一 |
2014 | 上松 太郎、桒原 泰隆、嶋寺 光、西本 能弘 |
2015 | 大石 佑治、大洞 光司、西井 祐二 |
2017 | 重光 孟 |
2019 | 石割 文崇 |
テニュアトラック教員(2024年11月現在)
現在、在籍するテニュアトラック教員は12名です。(テニュアトラック教員一覧)