金属水素化物を用いた放射線遮蔽材

牟田 浩明

牟田 浩明 MUTA Hiroaki

環境エネルギー工学専攻 教授
共生エネルギーシステム学講座 環境エネルギー材料工学領域

インキュベーション部門(社会課題解決型)1F-2050 副グループ長

キーワード

水素化物、放射性遮蔽、原子力

重点分野

エネルギー

ここがポイント!【研究内容】

  • コンパクトな核融合炉や放射線治療装置をつくるためには、安定かつ高い遮蔽能をもつ中性子・γ線遮蔽材が必要です。しかし中性子の遮蔽には軽元素が、γ線の遮蔽には重元素が向いているという矛盾がありました。本研究では軽元素(水素)-重元素が高密度に化合した金属水素化物に着目しました。
  • 金属水素化物は脆いことが課題でした。水素化しない合金と複合化させることにより、破壊靭性、熱伝導率、また水素放出温度が向上することを確かめています。

応用分野

核融合、放射線医療、先進原子炉

論文・解説等

  • [1] 特開2021-032712中性子遮蔽材とその製造方法
  • [2] T. Tanaka, H. Muta, et al., Fusion Science Technol, 68 (2015) 705.
  • [3] H. Muta et al., J. Nucl. Mater, 500 (2018) 145.