OUマスタープラン事業グリーンイノベーション(創・変・蓄・活)創出のための
UOsaka-X(Transformation)
事業内容
1.事業の目的(何を実現したいか)
大阪大学(主に工学研究科、基礎工学研究科、産業科学研究所、社会ソリューションイニシアティブ、社会技術共創研究センター、生物工学国際交流センターなど)が中心となり、、次の2点を同時に進める事業です。
①大阪大学独自のサーキュラーエコノミー技術の確立
カーボンニュートラル(脱炭素)と資源循環(リサイクル・再資源化)を一体で実現する技術体系を作る。
②新しいグリーン技術を生み続ける「共創エコシステム」の構築
学内外の研究者・企業をつなぎ、継続的に研究プロジェクトを立ち上げて社会実装まで進める仕組みを作る。その中核として、学内の研究者を戦略的に束ねて研究チームを“プロデュース”する 「共創コンシェルジュ」機能を整備する。
また、再生可能エネルギーの 創(つくる)→変(変換)→蓄(貯蔵)→活(利用) を循環・統合し、化石燃料に頼らない社会を加速する。
2.背景・課題(なぜ必要か)
・化石燃料中心の社会が気候変動を招いた一方、情報社会は半導体・希少金属など資源依存を強め、資源獲得競争が激化している。
・日本は特に、
→再エネ導入が欧米より遅れ、導入しても**電力の余り(出力制御)**が起きている
→希少金属の多くを輸入に依存し、都市鉱山(廃棄物)からの回収も経済性の壁で進んでいない
という課題を抱える。
・再エネ大量導入の障害は「余剰電力を吸収し、価値に変える仕組み不足」。
例として、水電解で水素を作る際に同時に得られる高純度酸素は高付加価値用途があるのに、現状は十分活用されていない。
3.必要性・緊急性(なぜ今か)
・日本は2050年カーボンニュートラルを国際公約しており、2030年頃に向けて再エネ比率を大きく引き上げる必要がある。
・余剰電力問題を放置すると、再エネが増えず、電気料金高止まり→産業競争力低下につながる懸念が大きい。
・そのため、再エネを「ただ発電する」だけでなく、余剰電力で
→水素・アンモニア・蓄電池などの貯蔵
→都市鉱山からの希少資源回収
→純酸素など高付加価値物質の創出
を組み合わせ、経済合理性のある社会システムとして統合設計することが急務、という整理。
4.大阪大学の強みと、これまでの実績(何ができるのか)
大阪大学では、材料・化学・デバイス・システム・社会設計まで研究者と拠点が揃っている。
・再エネ創出:次世代太陽電池材料探索、環境発電、洋上風力(企業との共同講座も設置)
・変換・貯蔵:高性能電池、水電解水素、燃料電池、水素センサー、アンモニア利用
・資源循環:生分解性プラスチック、CO2資源化、マイクロ波による省エネリサイクル、電気化学による金属回収
・付加価値化の鍵(特徴):水電解で出る純酸素を産業・医療などへ高度利用し、新産業創出も狙う
・社会実装・制度設計:都市エネルギー最適化、サーキュラーエコノミーのシステムデザイン、フューチャー・デザイン、ESG/調達など
ただし、研究シーズは多い一方で、分野横断でつなぎ「研究→実装」にするには研究者同士を結び直す仕組みが弱い。そこで共創コンシェルジュを置き、学内外・産学官を束ねて継続的にプロジェクト化する。
5.事業が目指す成果
• 学内横断・産学官連携による共同研究を増やし、NEDO等の国プロやJST大型事業の獲得につなげる
• 若手研究者育成と国際発信力の強化
• 脱炭素と資源循環を統合した社会変革を先導し、高付加価値型のゼロエミッション産業の創出拠点になる
• 大阪大学のブランディングとグローバル展開の加速(特に「純酸素活用」等の独自性)
事業計画・実績、効果・成果
1.事業計画
工学研究科・本学に分散するカーボンニュートラル/資源循環分野の研究力を束ね、共創研究を促進して継続的な外部資金獲得につなげるため、両者を統合したサーキュラーエコノミーの「UOsaka-X共創研究」を立ち上げ、共創コンシェルジュを核に活性化する仕組みを構築する。
共創の場として
①次世代再エネ(太陽光・風力等)
②蓄電池・水素・アンモニアによる高効率貯蔵利用
③新物質・転換プロセス
④余剰電力で都市鉱山から希少資源回収
⑤水電解で生じる純酸素の産業利用
⑥経済合理性を持つ社会システム統合設計を見える化し、部局・企業・大学横断の研究土壌を形成する。
これにより教育研究成果創出を強化しOUエコシステムを浸透、事業終了時には知・人材投資と資金確保の好循環、世界水準の拠点形成と新領域開拓を目指す。さらに連携・資金獲得・発信機能を強化し、海外研究者招聘と若手の海外派遣で10年先を見据えた国際ネットワークを構築する。


②令和8年度
<今後実績を記載>
③令和9年度
<今後実績を記載>
2.事業実績
①令和7年度
・海外研究派遣
教員1名を派遣
・グリーンイノベーション(創・変・蓄・活)創出のためのUOsaka-X シンポジウム
3.期待される効果・成果
本事業は、
①次世代再生可能エネルギー開拓や蓄電池・水素・アンモニア等による高効率エネルギー貯蔵利用といった工学研究科の成果を基盤に、他部局(SSI等)とも連携して、カーボンニュートラルと資源循環を目的とする新規プロジェクトを創出する。
②余剰電力の活用による資源循環の仕組みを構築できれば、SDGsなど社会課題に対応する学際研究と新産業の創出につながり、産業側で生じた課題を研究へ還流させて新たな研究を生む好循環を形成する。
③これにより重点投資、産学共創の拡大、大型共同研究の拡充を促進する。
④さらに共創コンシェルジュ配置で研究推進支援を強化し、課題発掘と共同研究の継続的な呼び込みを実現し、結果として安定的な財源確保の体制を整える。
