大阪大学工学研究科 原圭史郎研究室(フューチャー・デザイン領域)

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 原研究室では、将来世代に持続可能な社会を引き継ぐための新たな社会の仕組みや社会システムをデザインし実践するフューチャー・デザインを研究対象としています。また、これらの仕組みや方法論あるいは社会技術を、実際の政策立案や技術システムの設計等に応用するなど、自治体や政府、産業界などのステークホルダーとの共創を通じて、持続可能社会の形成に関わる研究と実践を進めています。
 フューチャー・デザインを工学的・学際的に深化させ、「将来世代」の概念を取り入れた新たな社会工学の基盤構築を目指すとともに、資源エネルギー問題、カーボンニュートラル、まちづくり、防災、研究開発・技術イノベーション戦略、教育など長期的な課題領域を対象に研究および課題解決に向けた実践を進めています。研究概要こちらのページから、自治体や政府、産業界でのフューチャー・デザインの実践事例こちらのページから御覧になれます(参考情報:コラム記事インタビュー記事1インタビュー記事2関連シンポジウム)。
 2021年度から、大阪大学大学院工学研究科テクノアリーナ最先端拠点部門の一つとして「フューチャー・デザイン革新拠点」(拠点プレート)が設置され、学内外の研究者、産学官の関係者と連携し研究活動を進めています。
 大学院(修士課程、博士課程)で原研究室を希望する場合は、大阪大学大学院工学研究科 ビジネスエンジニアリング専攻フューチャー・デザイン領域の所属となります。当研究室では、多様な学問分野をバックグラウンドとするメンバーが、サステイナビリティ実現に向けたフューチャー・デザイン研究を進めています。

教授 原 圭史郎

ビジョン

将来世代を考慮した持続可能な意思決定や行動を導くための社会の仕組みや社会技術の開拓、そして未来社会への移行プロセスをデザインするための学術的基盤を構築します。「将来世代」の概念を取り込む新たな社会工学を構想するとともに、持続可能社会形成と社会イノベーションを牽引する次世代リーダーの育成を進めます。

ミッション

フューチャー・デザインを様々な社会課題領域に応用し、産学官の共創を通じた課題解決や持続可能社会のデザインに学術の立場から貢献します。またフューチャー・デザインで導きうる社会イノベーションの方向性を提起し、持続可能社会における新しい価値やコンセプトの創造に寄与する研究と実践を行います。

最新ニュース

2024/4/8 新メンバー(修士学生3名)が研究室に配属になりました。
2024/3/25 修士学生(新井君)が卒業しました。おめでとうございます。
2024/2/29 フューチャー・デザインを応用して水熱技術の将来性を評価する方法を提起・検証した論文Technological Forecasting and Social Changeに掲載されました(プレスリリース)。
2024/2/20 原教授のインタビュー記事が時事通信社の行政向けニュースサイト「iJAMP」に掲載されました(『フューチャー・デザインで良い意思決定を』)。
2024/2/16 渕上助教が内閣府主催の第3回「総合知」ウェビナーにおいて、阪大でのフューチャー・デザインの教育と実践に関する取り組みについて、話題提供しました。
2024/1/18 原教授がUR 都市機構の職員の方々を対象とした都市環境セミナーにて、フューチャー・デザインに関する講演を行いました。
2023/12/26 原教授が議長を務めた第19回近畿地域エネルギー・温暖化推進会議にて政府機関・自治体・産業界・研究機関等からの参加者によるフューチャー・デザイン・ワークショップが開催されました。
2023/12/18 原教授が三菱電機ー東京大学 未来デザイン会議 有識者講演会にてフューチャー・デザインの応用や実践事例について講演を行いました。
2023/12/13 原教授が大阪商工会議所の定例懇談会にてフューチャー・デザインと産業イノベーションに関する招待講演を行いました。
2023/12/1 原教授が、筑波大学主催のJDS International Conferenceにてフューチャー・デザインに関するキーノートスピーチを行いました。
2023/11/17 原教授による論考「フューチャー・デザインの政策応用」が経済産業研究所(RIETI)のSpecial Reportに掲載されました。
2023/11/12 国際学会EcoDesign2023にてFuture Designのオーガナイズドセッションを実施します。
2023/10/31 フューチャー・デザインにシステム思考を取り入れ、京都市のカーボンニュートラル政策のデザインを実践した論文Futuresに掲載されました。
2023/8/17 原教授が「日経ビジネススクール」において講師を務めます。講義トピック「フューチャー・デザインで導く研究開発戦略とイノベーション」
2023/7/30 産業界の研究開発・技術戦略にフューチャー・デザインを初めて応用した実践事例の論文Futuresに掲載されました。
2023/7/26 フューチャー・デザインによる材料研究(水熱技術)の研究開発戦略デザインに関する論文Futures and Foresight Scienceに掲載されました。
2023/7/14 自治体の環境基本計画におけるフューチャー・デザイン応用と参加者属性の影響に関する論文Sustainability Scienceに掲載されました。
2023/7/4 カーボンニュートラルを目指す全国の大学の連合体である「大学等コアリション」において、原教授のインタビュー記事が掲載されました。
2023/7/1 原教授が、大阪商工会議所の「次世代テックフォーラム キックオフシンポジウム」にてパネル登壇いたします。
2023/6/24 フューチャー・デザインによるR&D戦略や技術イノベーションに関するプレプリント論文をアップデートしました(論文1論文2論文3論文4論文5)。
2023/5/24 フューチャー・デザイン革新拠点ホームページを公開しました。自治体や産業界の実践事例も掲載しています。
2023/5/14 原教授が空気調和・衛生工学会 近畿支部で記念講演を行います。
2023/4/10 原研究室に新メンバー(学生)を迎えました。
2023/3/20 日本機械学会技術ロードマップ委員会セミナーにて、原教授が「フューチャー・デザインの実践と社会イノベーション」題した講演を行いました。
2023/3/10 岩手県矢巾町における公共施設・町営住宅管理のフューチャー・デザイン実践に関する論文BBC Newsの記事で引用されました。
2023/3/7 原教授が愛媛大学公開シンポジウム「地域のカーボンニュートラル実現に向けて」にて特別講演を行います。
2023/2/15 修士2年の2名(岩崎君、池長君)がフューチャー・デザインに関する修士論文を発表しました。卒業おめでとうございます(3月23日)
2023/1/31 原教授が「フューチャー・デザインとナッジを理解するためのシンポジウム」で基調講演を行いました。
2023/1/25 ジャーナル「設計工学」で「フューチャー・デザイン‐工学からのアプローチと社会実践」の特集が組まれました。
2023/1/20 原教授が琵琶湖セミナー「滋賀からつくるCO2ネットゼロ社会」(1月25日)でフューチャー・デザインに関する基調講演を行います。
2023/1/6 テクノアリーナ「原フューチャー・デザイン革新拠点」が大阪大学先導的学際研究機構の「新たな防災」に関する研究部門と研究連携を開始しました。
2022/12/15 フューチャー・デザインとモデリング手法を組み合わせたシナリオ研究をテーマに、Hamburg University, London School of Hygine and Tropical Medicineなどの大学・研究機関の研究者と国際共同研究(CoSynHealth)が開始しました。
2022/12/8 環境科学会による「日本の環境研究室2022」の中で当研究室(フューチャー・デザイン領域)の概要(90-91頁)が記載されました。
2022/12/2 国内大手企業5社と阪大生(学部・修士)の参加による「2050年の社会課題とニーズを探索する」フューチャー・デザインのプロジェクトを実施しました。
2022/12/1 修士2年の学生2名がエコデザイン・プロダクツ&サービスシンポジウム 2022でフューチャー・デザインに関する研究発表をしました。
2022/10/3 「脱炭素社会に向けたフューチャー・デザイン」の説明動画をアップいたしました。
2022/10/3 JST RISTEXの調査プロジェクトとして2015年に矢巾町で実施された、「仮想将来世代」を応用した フューチャー・デザイン初実践の内容が Washington Post誌およびForeign Affairs誌の記事内で取り上げられています。
2022/9/21 フューチャー・デザイン研究拠点と産業界との共同研究が日経新聞朝刊「経営の視点」に取り上げられました。-『「仮想将来人」が描く未来ー固定観念廃し革新生む』- (阪大工学研究科の記事はこちらからご覧になれます。)
2022/9/10 材料分野の研究開発デザイン・技術イノベーションにおけるフューチャー・デザイン応用とその意義についてまとめたDiscussion Paperを公開しました。
2022/9/7 原教授が東北大学のGSES Summer Schoolにてフューチャー・デザインの講義を実施しました。
2022/7/22 産業界における研究開発(R&D)・イノベーション戦略へのフューチャー・デザイン応用とその意義についてまとめたDiscussion Paperを公開しました。
2022/7/20 吹田市水道部と阪大工学研究科の間でフューチャー・デザイン(FD)の共同研究に関する協定(確認書)が締結されました。FD研究・実践についての組織間連携の締結は矢巾町、吹田市環境部(いずれも2016年締結)に続いて3例目です。
2022/6/12 5大学連携(阪大、東大、京大、国連大、茨城大)による3日間の集中講義を行い、カーボンニュートラル社会をテーマにフューチャー・デザインの演習を実施しました。様々な国籍の大学院生、そして教員合わせて70名以上が参加しました。
2022/5/31 原教授が日本材料学会学術講演会/創立70周年記念事業にてフューチャー・デザインに関して特別講演をしました。
2022/5/29 原教授が、JST CRDS科学技術未来戦略ワークショップ「ミッション志向型STI政策と社会課題解決型ファンディングの課題」でフューチャー・デザインの観点から意見を述べました。
2022/5/21 京都市のカーボンニュートラル政策に関するフューチャー・デザインの効果を分析したDiscussion Paperを公開しました。
2022/5/14 吹田市の第3次環境基本計画策定に応用されたフューチャー・デザイン実践についてのDiscussion Paperを公開しました。
2022/4/8 新しく修士1年の学生が当研究室の配属になりました。
2022/2/17 大学コアリションの地域ゼロカーボンWGで、京都市のフューチャー・デザイン実践について原教授が話題提供しました。
2022/1/17 公開シンポジウム『フューチャー・デザインで拓く社会イノベーション』を開催します(3月15日)。多くのご参加ありがとうございました。
2021/12/03 国際会議EcoDesign2021にて、Future Designの企画セッションを行いました。
2021/11/19 原教授が日本工学アカデミーの会員に選出されました。
2021/10/28 共著『都市の脱炭素化』が出版されました。カーボンニュートラルへのフューチャー・デザインの応用について原教授が記載しました。
2021/10/10 原教授が大阪大学共同研究講座シンポジウム」に登壇いたします。
2021/09/15 エネルギー・資源学会サマーワークショップ2021」において、カーボンニュートラル社会に向けたフューチャー・デザインの貢献について講演しました。
2021/07/01 テクノアリーナ発足記念セレモニー」が開催され、原フューチャー・デザイン革新拠点の拠点長として参加しました。
2021/06/12 5大学連携(阪大、東大、京大、UNU、茨城大)の集中講義 Frontiers of Sustainability Scienceでフューチャー・デザインの演習を実施しました。
2021/04/23 本年度より大阪大学大学院工学研究科では大学院レベルの講義「フューチャー・デザイン」(15コマ2単位)を開講しています。
2021/04/10 メンバーを更新しました。
2021/04/03 大阪大学大学院工学研究科テクノアリーナ最先端研究拠点の一つとして「原フューチャー・デザイン革新拠点」が設置されました。
2021/04/01 原研究室のホームページを立ち上げました。

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